園長のつぶやき

3月はワクワクの月ですが、どこか寂しくなってしまいます・・・・。

 3月に入り、今日は本当に春らしい穏やかな暖かい日になりました。

 園庭であそんでいると、どこからか鳥の声が・・・・。空を見上げると、列を組んだ白鳥が空高く北に向かって飛んでいきます。「もう暖かくなったから、白鳥が寒い北の国に帰って行っちゃうね。」と、子ども達と一緒に空を見上げ、何だか物悲しくなってしまいました。そうかと思えば、「春を探しに行ってみよう!」と、園庭の隅々を見て回り春探し!!「これ何?」と見つけたのは、水仙の芽と出たばかりのつくし、そして膨らみ始めた桜のつぼみ。草木たちも暖かい春を感じて硬い土の中から顔を出し始めました。植物が寒い冬を耐え、この時を心待ちにしていた姿を、何だか健気で可愛く感じた時間でした。

 子ども達も同じです。春には一年生になったり、一つ大きいクラスに進級したりと今から楽しみにしている様子が、日々の会話や姿から感じ取れます。今日、新しく入園するお友だちがあそびに来てくれました。帰るときに、ジャンパーのファスナーが止まっていないのを見たHちゃんは、「やってあげる!!」と、自分からファスナーを閉めてくれました。またOちゃんは、縄跳びの縄が一人で結べるようになったのを、私に見せに来てくれます。年中さんや年少さんも食事の時、年長さんの代わりになってテーブルを出してくれたり片づけてくれたりと、頼もしい姿を見せてくれました。みんな大きくなったことを見てもらいたいのですね。

 さて年長さんは・・・・といえば、お昼寝のない生活にも慣れ友だちや先生との時間を楽しんでいますが、「一年生になったらもう会えない友だちがいる・・・・・。」と、複雑な気持ちのようです。

 3月の最後の月を、子ども達だけでなく私たち保育者も、たくさんの思い出を紡いでいけたらと思います。


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